辻子を巡るラストウォーク。
古い塀沿いに、まだまだ歩く。
京都にはこんなお地蔵様の祠をよく見かける。なかにはお地蔵様ではなく、阿弥陀様とかの場合も、まれに見受けられる。
やっと塀の中に入れました。
和の建築の向こうには、洋風煉瓦作りの高い建築というアンバランス。この洋風建築は、むろん同志社大学のキャンパス。
やさしい萩の緑に隠されているが、石のモニュメントには「花の御所」と刻まれている。つまり、ここは室町幕府のあった場所だのだ。
花の御所の跡地の一部にあるのが、大聖寺。こちらも光照院門跡同様、皇室ゆかりの尼門跡寺院だ。内部は非公開なのも同様。
それにしても門の外は、門の中以上にミスマッチだなあ。
さて、そろそろ今回のツアーのまとめに入る小嶋先生。
11年間の応仁の乱で、焼け野原になった京都にできたのが、辻子(ずし)という生活道路だった。
そして十四世紀末、室町幕府三代将軍の足利義満により創建された相国寺は、室町幕府とセットになっていた。
ところで非公開になっている大聖寺の庭園だが、
小嶋先生がこっそりと覗き見する方法を伝授してくださった。
同志社女子の「寒梅館」の上の階にあるフレンチレストランからなら・・・。
薄暗いアプローチから光と緑のあふれる中庭に出る。驚きと感動の心憎いアプローチだ。
フレンチレストランに行かれたのは、ごくわずかの方々。ランチといえどもフレンチはウォークツアーのあとではちょっと似つかわしくない(実はお財布にやさしい方を選択)。私たちは1Fのイタリアンで質素に。どちらも、学校関係者でない一般客もオーケーだそうです。
質素といえど、基本は学生向けなので、ちょっとカロリーオーバーぎみ。ここでゆっくりと疲れを癒し、近隣を巡る独自な午後の部も追加することになる。