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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

博物館

美術館から記念館へ

展示室を出た後は、お決まりのミュージアムショップでお買い物。(この手の美術番組で、ここまでをフォローしてくれるBS日テレの「ぶらぶら美術館・博物館」はえらい) 今回図録はパスして、神童寺の絵葉書のみ。これで、「ぽっちゃりお不動さん」と「スナフ…

笑う仏像展

以前、3月にある涅槃会(ねはんえ)に公開される「涅槃図めぐり」を、れんくみさんとしたことがある。「めぐり」といっても「東福寺」と「泉涌寺」の巨大な2幅だが。その後すっかり涅槃図に見入られた私は、「本法寺」へ長谷川等伯・筆の涅槃図を見た後、…

平安時代の仏像たち

最初は銅鏡とか寺院跡の証拠である丸瓦など、白鳳時代の発掘物が並んでいた。 次は「瓶原(みかのはら)」にある海住山寺の仏像など。「みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」の歌に登場する場所だ。海住山寺は、天平時代の創建と伝えら…

インドアで古寺巡礼

京都国立博物館で開催中の「南山城の古寺巡礼」を見に行く。今回は「ともだちツアー」を組んで3名で。れんくみさんとNさんの、元・読書会メンバーだ。 山城という地域には詳しくないが、どうやら奈良と京都の境目にあるらしい。しかもお寺へのアクセスは難…

極楽へいらっしゃ〜い♪

じつは西本願寺前で下車したはいいが、龍大ミュージアムの場所がわからず、うろうろしてしまったのだった。西本願寺と道を隔てた総門からしばらくのところに、でかでかとありましたよ。こんなところで迷子になるなんて。とほほ。 でも、まさかこの建物がミュ…

ステキ仏に魂抜かれ。

もちろんレアなイロモノ系じゃない、正統派ビジュアル系の 仏像さまたちも多数出演されている。 このファッションモデルのような身のこなし、軽い腰のヒネリも効いている。衣服のまとい方のセンスも抜群だ。それでいて木調の素朴さと清楚な美しさが同居して…

奈良博仏コレクション

奈良の国立博物館といえば、ウワサにはきいたことがあり、奈良博グッズにも登場しこの博物館のシンボルと化している、通称「走り大黒」さまだろう。これを今回しっかりと目に焼き付けた。想像していたよりずっと大きかったし、躍動感がハンパ無かった。風を…

みほとけのかたち

奈良です。 とぎれとぎれの樹々の向こうが、奈良国立博物館。 仏教美術(ときには神道や土着の宗教も)を展示させたら、盤石の実力を持つ博物館だ。考えてみたら、もう30年前から出入りしている。キュレイターさんたちの世代交代もされているだろうが、存…

「遊び」のあとの遊び

京都国立博物館の野外には、ロダンの「考える人」のレプリカがある。暑いけど、ちょっと見に行こうか。 目に涼しい噴水の近くに、彼はいるのだ。そして常に考え続けている。 あっちからも、こっちからも、「あそぼ〜よ!」というお誘いが。 「いやいや、わた…

「遊び」いろいろ

そんな懸念はあったものの、やはり昔の人の「遊び」の品々は面白かった。(コチラで一部の画像が見られます) 貝合わせの貝が豪華な蒔絵の、それも2段の手桶状の貝桶に盛られているところを見られたし、貝合わせは、貝の模様を見て、同じ貝の上下と判断する…

「遊び」に行く。

一日おいて火曜日には、「暑さにご用心」と予報されていた京都へ。それでも慣れとは恐ろしいもので、前回ヘロヘロになって徘徊していた場所を、元気にうろついていたんだから、人間ってすごい。 でもやはり京都駅からはバスで行こう。以前は、バス代をケチっ…

大津絵をタンのう。

日曜日の午前中、バタバタと大津歴史博物館へ。H氏に車で連れて行ってもらう。 東の博物館で充実した大津絵コレクションを所有している町田市の博物館とのコラボ企画だ。その9月1日までの『珠玉の大津絵』にプラスして、 常設展のミニ企画『大津絵百面相 −…

妖怪はもっと個性派ぞろい!

さてさて、やっと第2章の妖怪の番がやってきました! 妖怪画といえば、なんといっても百鬼夜行が面白い。でも残念ながら、絵巻をすべて広げることは難しいので一部のみ。どの場面を選択するかで、学芸員さんは悩みまくったのではないだろうか。 そんな百鬼…

ユーレイ、個性派ぞろい!

会場に入ったら、序章として「笑う骸骨」コーナーからスタートする。 トップは水墨画の掛け軸。円山応挙のものらしいと伝わっている「波上白骨座禅図」で、いきなり衝撃作。 だって、精緻に描かれた骸骨が「波の上」で座禅してるんですよ! 骸骨が無念無想で…

アバウト幽霊・妖怪画大全集

この展覧会では、京都出身の日本画家で、著名な風俗研究家でもあった吉川観方(1894〜1979)のコレクションを中心に、肉筆画や浮世絵など約200点を紹介されている。この先生、江戸から昭和期の資料を収集。大正期に幽霊画集を出版し、自らも描いた。彼の作品…

幽霊と妖怪に会いに行く。

やっと念願の、大阪歴史博物館で開催中の「幽霊・妖怪画大全集」を見に行く。こういう愉快な展示には、相棒がいると楽しい。最近、妖怪イラスト関係のお仕事を終えられたばかりの、れんくみさんが相棒だ。 梅田から地下鉄谷町線に乗り換え、谷町四丁目で下車…

特別展「當麻寺」 その2

ふつう仏教美術の展覧会で、感心したり唸ったりすることはあるけど、度肝を抜かれることはそうそうない。 ところが、今回はやられましたね。仏教美術展を見始めて30年、これほど茫然自失したことは、かつてなかったのではなかろうか。 非常に信仰厚く、清…

特別展「當麻寺」 その1

最初の部屋には、寺院草創期の出土品や仏像が並ぶ。當麻寺はもとは聖徳太子の兄弟によって建立されたもので、それを天武天皇の時代に、二上山麓の現在地に移されたそうだ。 二上山は西方に向かう落日の美しい山で、またとない日想観の場所になる。 日想観と…

くつろぎの家

河井寛次郎記念館は、もと普通の住居なので、まずは靴を脱いで受付。人当たりのいいおにーさん(そんなに若くはないけど年下だし)に資料とチケットをいただく。 1Fは外国人の団体さんが英語で延々と説明を受けてらしたので、少しだけ見て2Fへ。2Fへは素…

河井寛次郎記念館へ

豊国神社を出て左手に曲がり、どんどん歩く。だんだん寂しい感じになり、小径を右手に曲がるポイントがわからず不安が募る。 でもさすが世界的な観光地、京都だ。観光ポイントを押さえた道案内の地図や、ポイントにはちゃんと、小さいながら看板が出ていたの…

濃いのは誰だ?

さてこの「特別展覧会 狩野山楽・山雪」のキャッチコピーは、「京都の 狩野派は 濃い」だ。たしかにたしかに、とっても濃い内容だった。 でも展覧会の「濃さ」は、山楽・山雪の絵だけのものではない。それぞれの絵につくキャプションが、猛烈にアツいのだ。 …

曲者は京狩野派の草分け

まずはこの展覧会の基本的知識として、本流「江戸狩野」とは別に「京狩野」という派の源流が、山楽とその弟子であり娘婿の山雪だったことを押さえておきたい。 京博のHPより 桃山から江戸への過渡期。それは豊臣につくか徳川につくかで後の人生が大きく変わ…

山雪は曲者。

ものすごくいいお天気になった。しかも25℃以上の夏日らしい。いちおう帽子は持って行ったけど、風で飛びそうだったので断念。 先日の朝の Eテレ「日曜美術館」(夜のは再放送)で、『宇宙の器 器の宇宙 〜陶芸家・河井寛次郎(かんじろう)〜』をみて、すっ…

歴史博物館の実力。

安土考古博物館に行った時、「他の美術館/博物館のチラシ」をいただいてくる、という恒例行事を行った。気になる4月からの催し物はこれ↓ インカやアステカは、不思議な匂いがぷんぷんするマジカルワールドなので、とりあえず押さえておきたい。 国立奈良博…

酒瓶と蒲生の神仏

会期が明日までとなった『近江の地酒 全瓶集合!』の展示を見に、安土考古博物館へ、H氏と。 さほど遠くでもないので、さっと行ってさっと戻るつもりだったのだが、このときには事の顛末を予想もしていなかった。 玄関を入れば、さっそく近江の酒瓶たちがお…

行ってみたい、かもしれない。

かなり以前に、偶然ネットでみつけた朝日新聞デジタルの記事で、たいへん面白いものがあった。関西のオモロイ場所をみつけるワザは、さすが「勝手に関西世界遺産」を連載していただけのことはある。 で、見つけた物件とは「東洋民族博物館」だ。「あやめ池遊…

みんぱくを後に

さて最後に本館で織機を数点みた後は、おまちかねの!ミュージアムショップにGO!だ(笑) ミュージアムショップというより、ミニ書籍売り場の観がある一角は、書棚2本にギッシリと、図書館でしかみたことのない(図書館ですら見ないかも?)ようなマニアッ…

織物世界に耽溺(作品群篇)

さて、お次は織機にかかった織り途中のと、別の大きな完成品が展示されたコーナーへと歩を進める。世界の織物巡りだ。 画像がないので全然伝わらないとも思うけど、とりあえずは備忘録として記録する。 つい昨日のことのようなのに、もう7年以上たつ「愛・…

織物世界を耽溺(素材篇)

「みんぱく」での布物展示を見るのは初めてではない。ずっと前に「大風呂敷展」という企画展にいったことがある。風呂敷といっても、カラダを包む、頭を包むなどといった多方面に渡るアプローチを見せていただいた。もちろん、伝統的な風呂敷の数々も、洒落…

織物展

最終日になってしまったが、国立民族博物館、通称「みんぱく」の「世界の織り機と織物展」にセーフで滑り込んだ。 太陽の塔の裏側を見ながら、博物館に向かう。JR茨木駅で下車し、2時間に1本しかない「みんぱく」に一番近い停留所で下車できるバスに乗る。…