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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

建築

二葉館

「文化のみち」の目玉である二葉館は、有名な「日本の女優第1号」の川上貞奴と「電力王」福沢桃介の住まいで、現在のは平成17年に移築・復元されたもの。 まっさらです。 しかしこの敷居の高さは、なんだろう。 当時は政財界人や文化人のサロンになってい…

廊下と庭と蔵

さて廊下に出てみよう。 天井の角は、こんな感じでジョイントしてある。 廊下の曲がり角って、なんか萌えるんですよね(笑) 床はこんな感じで板が入れ子になっている。 このネジ鍵が、なんとも郷愁を誘うのだ。(私だけか?) この部分を外からみたら、こう…

お座敷

ぐるっと廊下を回り込んで、お座敷を観る。 襖を入れたら田の字に区切られるが、襖は入ってなく広々だ。 建具の凝りように見入る。障子の桟だって、こんな感じだ↓ 極めつけはこれ↓ 雪見障子みたいに低い部分の横2列をガラスにし、それも下段は曇りガラスで…

レトロなダイニングキッチン

もう一度えっこらさと階段を降りて、1階に戻る。 受け付け前の奥にあるステンドグラスの扉を通り抜けると、もうひとつ扉があった。 まずは右手の台所へ。 ここで働いていた男衆のユニフォームか? 台所はフローリングで、当時最先端のダイニングキッチン。 …

洋館2F

ドアのデザインは、橦木館のマークか? シャンデリアじゃないところが、趣味がいい。 窓から屋根をみる。複雑な作りだ。 井元為三郎氏が、陶磁器商として活躍していた時代のあれこれが展示してある部屋。明るくかわいい。 ステンドグラスや色ガラスが乙女ち…

2階へ

玄関の開け放されている扉。カフェ以外は空調がないからだけど、うまく風の通り道を計算してあるのか、やり過ごせる程度の暑さだ。 暗い色の木のフレームが、ステンドグラスを引き立てている。 奥の和室に続く扉にも、かわいいステンドグラスが入っている。 …

カフェにて

「橦木館カフェ」は、NPOが運営しているフェアトレード&オーガニックカフェだ。だからフェアビーンズコーヒーを提供している。橦木館内だけど、カフェの利用に入館料は必要ないから、近くの人も気軽に利用できるだろう。 お昼時だからか!?スタッフの姿は…

玄関にて

橦木館(しゅもくかん)は昭和初期(1926年頃)に、陶磁器商として財を為した井元為三郎が建てた邸宅。 2階建ての洋館、平屋の和館と東西2棟の蔵、さらに京都から移築された茶席で構成される。1996年(平成8年)に名古屋市指定有形文化財に、2008年(平成20…

京都迎賓館

事前に申込していた「京都迎賓館」の見学が抽選で当たったので、れんくみさんと明日出かけることになっている。 これは午後から見学ということになっているので、午前の部も考えてみる。最初はまんがミュージアムで諸星大二郎展をしているので、暑さの除けら…

さすが近江商人の館。

ハイカラな主人は当然、当時最先端の扇風機を購入していた。 これくらいは当たり前だけど、こちらには驚いた。 織部焼きの煉瓦!? ステキ過ぎるじゃありませんか! 煉瓦があるなら、タイルだってできそう。織部焼きのタイルを品よく控えめに貼ったお風呂場…

和のテイストもなかなか。

さて日本家屋で気になるのが、釘隠しの意匠だったりする。 引き戸の取っ手も鍵付きのもの、松の意匠などさまざまだ。 天井の曲がり具合も素晴らしい。 廊下の曲がり角には、和の灯り 行商する近江商人のユニフォームは、なぜか我家にもあるので、H氏が「うち…

シンプルだけどモノはゴージャス。

廊下の角に年代物の「電話室」が! おうちの中に電話ボックス。しかも椅子付き。木造の作りも立派でガラスの入ったドアがまた、お洒落だ。 「どうぞ、入って使って見てください」と、親切なガイドのおじさんが、使い方を教えてくださるとおりに操作してみる…

近江日野商人館

午後からは、夫婦でおでかけ。 近江八幡で私の用事を済ませた後、「八日市の図書館へいこう」とH氏の提案で、東近江へ。2Fの喫茶コーナーで100円のコーヒーを飲んで、本のリサイクルショップ「ぶっくる」で物色するも、次の予定があるので二棚だけ見て1…

憧れの人に会いに行く♡

近江八幡市のボーダレス・アートミュージアムNO-MA主催の「鳥の目から世界を見る」展関連イベントがあった。山口晃さんの「鳥の目で世界を描く―自身の制作からアール・ブリュットまで」という講演に、5月30日に夫婦で出かけた。 まずは本丸「NO-M…

栗原邸のまわり

2階で積み上がったトランクを見たりしているうちに、ギャラリートークの時間。階下にいくとすでに立ち見すらぎっしりの、チョー満員。 建築だけではなく、デザイナーなど多彩多芸な本野精吾について、いくらかを知る。残っている建築物は、5本の指に満たな…

ベッドのある書斎とダイニング

玄関ホール上部の部屋ほどのインパクトはないけれど、憧れるような、ゆったりした部屋。 白い置き物のあるビューロー。 ビューローと本棚の風景。 部屋のど真ん中にベッドがど〜〜んと。斬新な配置に目ウロコ。一瞬私もやってみようかと思ったくらい気に入っ…

栗原邸のシンボルに潜入

栗原邸のシンボルともいえる玄関ポーチの上部に作られた部屋へ。かつての様子は写真で残されている。 現在はこんな感じ。若干家具の配置が違うけれど、右側の棚は定位置だ。 半円形に弧を描く窓は凝りに凝っていて、ほんとに素晴らしい。大きく開け放つこと…

階段三昧

洋風建築で、もっとも興味深いのは階段だ。 今回は特に、手すりに注目。支柱のデザインや回り込んでいくときの作り込み、カーブのラインなど、見どころ満載だ。もちろんステップや踊り場の窓などのポイントも見逃せない。 ではまず、ファーストステップ。 手…

1階の応接間

玄関をあがって受付を済ませ、まずは応接間。 何気ないけど、重厚な歴史を感じるドア。 あたたかみのあるクロス張りのソファ。セットの長椅子もあります。 キュートな唐獅子デザインのバックの襖絵は、この建物の施主であり最初の持ち主、染色の研究家であっ…

アプローチから玄関

栗原邸は門を入っても、直ぐには現れない。 大山崎山荘のアプローチは広大なお庭の果てだったし、滋賀県が誇る八日市の料亭「招福楼」さん(格が高すぎて行った事がありませんが)だって、何ヶ月もその前を通っているのに「どこにあるんやろ?」とわからなか…

栗原邸へGO!

そんなこんなでお昼前にウチを出て、夫婦で栗原邸へ行く事にした。 栗原邸は、築90年ほどのモダニズム建築だ。普段は公開していないけれど、国の登録有形文化財になった記念に、5月後半の土日に2週連続、計4日だけ公開されることになった。2013年以…

はやくもリベンジ!?

京都の烏丸御池まで出向かなければならない用事ができ、めんどくさいな〜と思っていたけど、待てよ・・・と考え直した。 そうだ、目的の用件は直ぐ済むから、先日気になっていた韓国式カフェ「素夢子 古茶屋」に行ってみよう。徒歩で15分かからないくらい…

七条通りを歩く(烏丸〜東大路通)

七条通りには、昔から気になっている建物がある。京都には神社仏閣だけでなく、なにげなく洋館(?)があるので油断ならない。 車の行き交う通りの角にレトロビル。 ちょっと書き割りっぽい感じがする。 帰宅後、調べてみたら、当たらずといえども遠からず。…

近代建築三昧 その2

珈琲のいい香りがする「イノダ珈琲本店」の前を通り過ぎ 京都市指定文化財かつ国の登録有形文化財の「日本生命京都支店」を見る。 1914(大正3)年築。なんとあの辰野金吾と片岡安の設計で、片岡安の色彩の濃い、石張り建築。1983(昭和58)年に…

近代建築三昧 その1

烏丸通を渡って雨の中、三条通り遠足の開始。 先ずは、角のちいさなパン屋さん「フルール・ド・ファリーヌ」さんへ。多種多様の小振りのパンが両脇の棚にずらり。左側は総菜パン。この小ささ狭さが、なぜか心地いい。ここのパンが好きというより、店構え(上…

雨の京都で遠足

午後からは雨、という天気予報だったけど、京都へ。D-MALLで行われているちいさな企画展「にっぽんの梅干し展」をメインの目的として、三条通りを烏丸御池から市役所前まで歩いた。 ゆっくり出かけた上、電車が遅れていたので、御池で下車してすぐランチ。事…

拾翠亭はお公家さんの別荘/2F

お茶室を見た後、二階にあがる。 ここもまた、一段と眺めのいいお部屋ですこと。 ベランダ、ではなく回廊と縁高欄(えんこうらん)。いいねえ。 石垣貼りの障子。そして桟にあるオクラのような模様は、 九条家の裏家紋「丁字七宝」の紋が彫り込まれている。…

拾翠亭はお公家さんの別荘/1F

木立を抜けて到着しました! 「拾翠」の名は、緑の草花を拾い集めるという意味。平安時代に、貴族がのどかな春の日に野辺に出て草花を摘んで楽しんだ、という慣わしに因み名づけられました。また「翠」という字は、みどりの美しい鳥のカワセミという意味も。…

御所から九条邸跡まで

建物はレンガ作りでモダンな近代建築なのに、外側は和風な同志社大学の前を通り過ぎると、向かいは御所。 しかし、御所は広い。そして入口もいっぱいある。 今回は堺町御門より入場。 御所の中より、丸太町通りを垣間みる。次元が異なるような風景。 かつて…

急ぎ足でお茶室を見る。

茶花園でツルコケモモを購入したあと、れんくみさんとはぐれてしまっていた。でも単独行動はいつものことだし、帰り道を急げば追いつけるだろう。 しょうざんの庭園には、京都各地から移築した茶室や屋敷が点在している。 創設者の松山氏は、京都の老朽化した…